試乗記vol.1 スズキスイフト(zc13s)
こたつです。先日現行のスフトに乗る機会があったので、そのことについて書きます。
今回はバイクロア秋ヶ瀬の森に参加するためにレンタカーを2台借りたので、そのうちの1台であるスイフトについてです。青森から関東まで600km程度、運転は交代しながらだったので半分くらいの距離しかハンドルを握っていませんが、まぁまぁの距離を走ったので考えることもまぁまぁありました。スイフトは評判の悪くないクルマですが、こたつ家のクルマが2代目スイフト(zc11s)なので正直あまり嬉しくありませんでした。そういうわけで、今回の記事は2代目スイフトとの比較が多めになります。
まず、高速に乗るまでの街乗り。ハンドルとフットペダルがめちゃくちゃ軽い！びっくりしちゃいました。一緒に乗った先輩は、ブレーキペダルの感覚が合わなくて不満げでしたが、2代目に比べて自動車として正当に進化しているなと感じました。また、2代目に比べてホイールベースが60mm長くなっているにも関わらず、路地を曲がる際や車庫入れのしやすさは現行型の方が優っていました。最小回転半径も0.1m大きくなっているし、サイズも大きくなっているはずなのですが、感覚としての扱いやすさがあったのは驚きでした。ただ、街乗りでわかるマイナスポイントもありました。細かいところでいうと、シフトノブの形状です。
画像で見た通りなのですが、発進するときにDレンジに入れようと適当に操作するとLに入っちゃいます。これがNとかに入っちゃうんだったら気づけるんですが、何も考えてないとそのまま走っちゃえます。僕も1kmくらい走って気づきました(バカ)。まぁ、Rじゃないので安全ではあるとも言えますが…
サスの感触も好みじゃなかったです。2代目スイフトと比べると硬くなった感じがします。近場に行くだけなら乗り心地が良いので２代目の方が好みです。現行型は走り重視の考え方なのかなと感じました。サスのセッティングだけでなく車重が150kgも軽くなったことも影響してそうですね。というかただ単に、2代目スイフトが15年前のクルマなのでへたったとも考えられるので何とも言えないですね。
高速を走行してコレはいいなと感じました。
まず、楽しみだったクルーズコントロール機能。スイフトには115km/hまでの定速巡航と前車追従機能がついています。東北道はアップダウンが多いので定速で走れるのはすごく楽です。また、前車追従機能も正確で、車間調節も簡単です。はやくレベル3自動運転が一般化してほしいです。
走りの面に関しても好感触でした。所詮コンパクトカーなので高速道路は常に余裕が無い感がありましたが、その割にはちゃんと動いてくれました。飛ばす層はスイフトスポーツを買うだろうし、必要十分な走りだと感じました。特に良かったなって感じたのは仙台を過ぎてから国見までのワインディングが続く区間。連続したワインディングを100km/h台前半で走行しても全然いうことを聞いてくれます。ロールしにくいせいからかな、不安感もありません。これはかなり良い。というかこの感触こそが現行スイフトの魅力なのではないかと思います。
あと、細かい点だとハンドルの質が良かったです。僕は手汗ダラダラマンなのですが全然気になりませんでした。ドリンクホルダー、メーターの位置なんかも僕にフィットしていて好感触でした。
新型が出るなら望むこと
・テールライトの位置変更
あの位置にライトがあるとすごく邪魔です。2代目に比べて荷室が広くなっているのは実感できましたが、あの位置にライトがあるせいで自転車のようなビッグサイズの荷物は載せにくかったです。けど、ライトを含めて立体的にデザインされているのが歴代スイフトのかっこいいところなので難しい話ですね。
・乗り心地の良さ
スイフトの良さは、小さいのに(比較的)上質であることだと考えています。もちろん高いクルマに比べれば勝てる点はないのですが、『ちょっと質がいい』を追求して欲しいです。その一つとして乗り心地の良さ改めてほしいです。過去にトヨタ プログレが目指したように、ユーザーの予算と生活スタイルに合わせて各サイズで上質な国産車が増えるといいよね。各サイズで、速いクルマ、荷物が積めるクルマ、室内が快適なクルマがあるみたいな感じで。
・車線はみ出し検知機能の改善
あれがかなり敏感で煩いです。白線が潰れていて見えにくいところや、白線が書き換えられている場所でも反応するので「え！？」ってなります。あと音がマジで大きい。ホンダ車やマツダ車ではここまで煩くなかったし、他社にあわせたレベルにしてほしいです。
総評
細かい点では色々感じましたが、さすが評価の高いクルマだなという感じです。生活、趣味スタイルに合う人になら勧めたくなるいいクルマでした。
